アフターピルには正しい服用法があります。効果を最大限に引き出すためには早めの服用が重要なポイントになります。効果のある時間はどんどんと過ぎていってしまうため、早めに服用すればするほど妊娠確率は下がります。
アフターピルは正しい用法と用量で服用しないと安全性が確保できません。重篤な副作用を引き起こしてしまう可能性もあるため、効果が出ないからと言って、説明を無視して何度も服用するのはやめましょう。正しく効果のある時間内にしっかり服用することが、妊娠確率を下げる安全で安心な方法です。
この記事では、安全にアフターピルを効果的に飲む方法と、最も効果のある時間を解説しています。
アフターピルが効果のある時間はどれくらい?
アフターピルの効果があるタイムリミットは72時間です。避妊に失敗したセックス後から、時間が経過すればするほど妊娠確率は増えてしまいます。避妊失敗後、12時間以内にアフターピルを服用すれば99.5%の確率で妊娠は防げます。その後は徐々に妊娠阻止率は減っていき、24時間以内に服用すれば阻止率は98.5%、36時間以内なら98.2%、48時間以内なら97.4%、60時間以内なら96.9%、72時間以内なら95.9%となります。
阻止率で見ると大して誤差はないように感じますが、12時間以内にアフターピルを服用した場合とタイムリミットである72時間以内に服用した場合では、妊娠確率は3.6%も変わります。
アフターピルの効果を最大限に高めるためには、避妊に失敗したらなるべく早く服用することです。アフターピルの服用方法には「ヤッペ法」と「LGN法」がありますが、どちらも方法の違いによる効果の差よりも、時間の方が大切です。
アフターピルの効果は絶対ではないため、服用後も生理が来ないようであれば市販の妊娠検査薬で念のため妊娠していないかどうかをチェックしましょう。不安なことがあれば病院へ相談に行くのも良いでしょう。
アフターピルの副作用は?
先にも書いたとおり、アフターピルの服用方法には「ヤッペ法」「LGN法」の2種類があります。アフターピルは服用することで体内のホルモンバランスが崩れるので副作用が起こります。
特に、フラバノール錠を使うヤッペ法では副作用も多く、服用にはいくつか注意が必要です。もともと、フラバノール錠はアフターピルとして使われるための薬ではありません。フラバノールは黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2種類の女性ホルモンが成分となっています。中用量ピルであるフラバノールは、本来月経異常や生理不順、不妊治療に使われます。このフラバノール錠を服用してホルモンバランスを崩して、排卵を遅らせたり着床を防いだりする効果を期待する方法がヤッペ法です。
ヤッペ法でフラバノールを服用すると、副作用としてまず吐き気に襲われます。その後頭痛や不正出血をするなど、妊娠初期に似た症状が出ます。服用後2時間以内におう吐してしまうと、せっかく飲んだ薬まで吐き出してしまうので効果がなくなってしまいます。妊娠確率が上がってしまわないためにも辛いかもしれませんが、最低でも服用後2時間はおう吐を我慢しましょう。
その後は、食欲不振やだるさ、吐き気やおう吐の症状が続きます。副作用は数時間〜24時間程度続き、1週間程あれば薬の成分は全て分解され体外に排出されてしまいます。気になる安全性ですが、アフターピル服用後は後遺症が残ることも無く、将来出産をする時にもなにも影響はないので安心してください。
タバコを吸うと副作用が強くなるので注意
プラバノール錠を服用した時には、タバコは吸えません。副作用が大きくなる可能性がありますので、フラバノールを飲む時にはタバコを吸わないように注意しましょう。また、ヤッペ法で緊急避妊を行う場合は、最初に薬を服用してから12時間後に必ずもう一度薬を服用しましょう。しっかり12時間後にもう一度服用しないと妊娠確率が増えるので気をつけましょう。
アフターピルはこのように、安全性は高いのですが副作用を伴う薬です。アフターピルがあるから避妊をしないでセックスをしてもいいということにはなりません。あくまで緊急時のみ服用するようにしましょう。アフターピルを飲んですぐにまた避妊をしないでセックスをすると効果がなくなってしまうので、その点も注意しましょう。
→アフターピルの副作用の詳細
アフターピルとは
アフターピルとはモーニングアフターピルと呼ばれ、緊急避妊薬のことを指します。セックス中にゴムが破けた、安全日を間違えていた、中出しされてしまった、そんな避妊に失敗してしまったセックスの後に飲む避妊薬です。
日常的に服用するピルとは違い、セックスの後に緊急で服用するのでアフターピルと言われています。性交後24時間以内に服用することで約98%の妊娠を防げると言われており、早めに服用することが成功率を高めるポイントと言えます。
アフターピルは副作用が強いこともあり、正しく服用することが大切です。説明通りにアフターピルを飲むことで効果があるので、正しい飲み方を覚えておきましょう。
アフターピルを手に入れる方法
アフターピルを手に入れるためには2つの方法があります。
まず1つ目は病院で処方してもらうことです。アフターピルを取り扱っている産婦人科やレディスクリニックで処方してもらうことができます。避妊に失敗してしまった時にすぐに駆け込めばアフターピルを処方してもらえるので、急いでいる時には病院で処方してもらいましょう。ただし、保険が効かない自費診療となるで注意点しましょう。保険証が無くても診療できますが、念のため持っていくようにしましょう。費用は1〜2万円程度と高額な点も注意しましょう。処方してもらえる量は1回の避妊に必要な分のみですので、その点も事前に覚えておきましょう。
2つ目の方法は、通販で購入することです。通販では購入してから手元に届くまで数日〜一週間程度かかります。急ぎではないけど、常備しておきたい時にはおすすめの方法です。コンドームを使った避妊であっても約2割は失敗してしまうため、男性がコンドームを常備するように女性もアフターピルを常備しておくのが良いでしょう。
誰かにバレる心配もないので、その点も安心です。通販でアフターピルを買う注意点としては、服用方法を間違えないことです。服用方法を間違えると効果がないだけでは無く、副作用で辛い思いをすることになります。しっかり服用方法を確認して、間違いのないように正しくアフターピルを飲みましょう。通販で購入できるアフターピルは、現在病院で処方されるノルレボ錠と、そのジェネリック医薬品が主流です。必要な個数を購入できるのも通販のメリットです。ただし、安全性を考えて海外のサイトや怪しいサイトでの購入は避けましょう。