女性にとって常に手元においておきたい薬のひとつとなっているアフターピル。自分の体を守るために何ができるのか、これを真剣に考えた結果アフターピルを常備しているという女性が増えてきました。
妊娠を回避するために役立つアフターピルとはどんな薬なのか、病院で診察を受けたら出してもらえるのか、ちょっと色々と気になることがでてきます。もしも避妊に失敗したら、そう心配している女性は多いでしょう。妊娠を望んでいるなら問題ないものの、望んでいない場合の妊娠は大問題です。
アフターピルを服用している女性が増えてきたと言っても、過去に飲んだことがない女性にしてみれば不安だらけかもしれませんね。そもそも病院の何科にいけばいいのかすら分からない方も多いのではないでしょうか。ここではアフターピルの特徴や、処方してもらうにはどうしたらいいのか詳しくお話していきます。
病院でアフターピルを買うことはできるのか
アフターピルは医薬品なので、病院を受診して処方してもらうことが可能です。
特に女性に知っておいてもらいたいのが、定期健診の大切さです。女性特有の子宮や卵巣などが健康に保たれているかどうかを確認するため、また最近は年に一度乳がん健診を受ける人が増えてきました。そのため、かかりつけの病院があるという方も多いのです。特に具合が悪いところがない場合でも、一年に一度定期健診を受けることを恒例行事のひとつにしてください。
日頃から通っている病院があれば、万一の時にも安心して相談ができます。避妊に失敗して初めて病院へ駆け込むことも可能ですが、できれば自分の身体の事をよくわかってくれているお医者さんにアフターピルも処方してもらいたいですよね。
やはり、日ごろから自分の体質を知っている病院があることは心強いですね。特に婦人科関係の病院は行きにくいこともあるかもしれませんが、健診の大切さが広まってきた今は独身女性でも病院へ訪ねることが珍しくなくなりました。人の目が気になるという時代ではなくなったんですね。
どうしても気になる方は様々な科が統合している総合病院を選ぶといいかもしれません。誰か顔見知りにばったり出会ったとしても、お互い何科を受診しているのか分かりませんからね。
何科を受診すればいいの?
病院と言っても色んな科があるので迷うかもしれませんが、やはり女性が避妊のために服用する薬ですから、産婦人科、もしくは婦人科が適しています。産婦人科は出産のための設備が整っている病院で、婦人科はあくまでも診察をするだけの病院、と理解すれば分かりやすいでしょうか。
ですから、もしも避妊のために診察してもらいたいなら、婦人科のほうが行きやすいかもしれません。病院の名前にレディースクリニックと書いてあれば婦人科である可能性が高いです。
また、若い女性は特に、担当する先生は女性のほうがいいという声も多いですから、病院へ行く前に女性の先生がいるかどうか確認しておくといいでしょう。個人病院の場合、その病院の院長が女性かどうか確認しやすいですね。事前に電話して聞いてみるのもいいでしょう。
年齢に関係なく、女性は定期的に婦人科で健診を受けるといいと言われているので、この機会にかかりつけの婦人科を見つけておくことをおすすめします。
今すぐほしいときはやっぱり病院が一番?
避妊に失敗したと性行為の後に気づいた場合、堕胎という言葉が頭を過ぎることもあるでしょう。しかし、焦らないでください。避妊に失敗した直後なら、アフターピルで間に合います。
アフターピルは、服用するのは長くても72時間以内と言われています。もちろん、飲むタイミングが早ければ早いほど避妊の確率は高まります。そのためにも一刻も早く手元に欲しいところですが、病院で処方してもらった場合、どれくらいの時間がかかるのでしょうか?
まずは病院で診察してもらって、体質的に服用しても大丈夫とお墨付きをもらえば、担当医がアフターピルを処方してくれます。後は薬局に行って処方箋を出せば、すぐに薬を用意することができます。
つまり、スムーズに事が運べばその日のうちにアフターピルを手に入れる事が可能です。薬の飲み合わせなど、あらかじめ病院の先生があなたの身体の事を理解していれば、もっとスムーズにアフターピルを手に入れることができます。
ですから、今後のことを考えて通いやすいことなどを考慮してかかりつけの病院を見つけることをおすすめします。婦人科のある個人病院がいいか、それともそのほかの科もある総合病院がいいか、自分が通いやすいほうを選びましょう。
ちょっと気になるアフターピルの値段
一度アフターピルを使うと、その安心感から必ず自宅にストックしておく、または持ち歩いているという女性も多いです。やはり自分の体を守るためですから、これからそういった女性がどんどん増えてくるのではないでしょうか。
そこで気になるのが値段です。アフターピルには2種類あります。ヤッペ法に使われるプラノバール錠と、ノルレボ錠です。ヤッペ法とは、今はあまり使われていないタイプで、かつて緊急避妊薬として使われていました。プラノバール錠を改良して誕生したのがノルレボ錠です。
ヤッペ法で使われているプラノバール錠は費用の相場が6,000円前後です。ノルレボ錠の相場は3,000円から15,000円と幅がありますが、これは1錠タイプと2錠タイプがあるためです。どちらもそれほど高額ではないものの、使う頻度が多いという場合は費用もかさむことになります。ですから、アフターピルだけに頼るよりも、コンドームなどの避妊具と併用するといいかもしれません。
また、薬の費用とは別に病院の診察費などがかかるので、その点も覚えておきましょう。
アフターピルの購入は健康保険対象外になる?
アフターピルの値段をご紹介しましたが、薬としてはちょっと高いかな?と感じた方も多いことでしょう。なぜならば、アフターピルは健康保険対象外だからなのです。保険の対象にならないため、通常の医薬品に比べて高くなっています。
保険適用外で値段が高くなることは仕方がないと思いつつ、実は保険適用外になることで意外なメリットもありました。それは、保険の記録に購入履歴が残らないということです。そのため、家族みんなで暮らしている場合、その履歴が残らないので家族にアフターピルの購入がバレません。
もちろん危ない薬ではありませんから家族にバレてもなんの問題もないのですが、避妊薬の一種なのであまり知られたくないと思うのも無理はないかもしれませんね。もう少し値段が安くなれば助かるのに、と思う方は病院で処方される以外の方法を試してみてはいかがでしょうか。それは「ネットショップで購入する」ことです。
出来れば通販で手軽に買いたい
今の時代、スマホやパソコンでネットに繋がればいつでもどこでもアクセスが可能になりました。そのため、自分の好きなタイミングでネットショッピングを楽しめるようになったことは、皆さんご存知の通りです。
こんなに便利なツールなのですから、アフターピルも通販で購入できたら病院に出向くことがなくて楽なのに、と思いませんか? もちろん初めて服用する場合は自分の体質に合っているのかどうか病院で診察してもらうことは安全なことですが、二回目以降は薬だけが欲しいために病院に出向くのはちょっと億劫に感じてしまうのも事実でしょう。
そこで通販です。医薬品を取り扱うネットショップがいくつもあります。すでにネットショッピングを利用している方も多いので、あえて言うことではないかもしれませんが、取り扱っているネットショップが信用できるかどうか、そこをしっかり見極めてから購入しましょう。
また、ショップによっては送料が無料とかセットで購入すると割引になるなど、お得なサービスを展開しているところもあるので、慌てて購入せずに色んなネットショップを見て回るといいかもしれません。
万が一に備えて通販で購入しておこう
予め、この日、このタイミングで性行為をする、と分かるわけではありませんね。そのときの雰囲気で恋人や夫婦で体を重ねあうことがほとんどでしょう。そのため、もしも本当に妊娠を望んでいないのなら、コンドームなどの避妊具と合わせてアフターピルを準備しておきましょう。
望まない妊娠によって堕胎をするとなれば、女性の体も心も、もちろんパートナーである男性の心も痛むはずです。悪いことをしてしまったと思うだけでなく、それ以降の性行為そのものが出来なくなるなど大きなショックを受ける場合もあります。体のダメージ、心のダメージ、どちらも想像以上に大きいことを覚えておいてください。
アフターピルは医師の指示通りに服用すれば、問題なく妊娠を回避することができます。どうしても妊娠したくないからといって、容量より多く飲むことだけは絶対にやめてください。副作用が出るなど、体に大きな負担がかかってしまいます。容量、用法を守って正しく服用すれば、安心して妊娠を回避することができるでしょう。
アフターピルの特徴を知っておこう
妊娠を回避できる薬が病院で処方されているということは漠然と知っているという女性も多いですが、なぜそれが可能なのか詳しく知っておいてください。コンドームなどの避妊具は妊娠を望まないカップルに必要不可欠ですが、もしかしたらコンドームが破けていたり、ずれてしまった場合など妊娠してしまう可能性が高くなります。
その段階で妊娠を望んでいないなら大慌てですね。そんなとき役立つのがアフターピルなのです。その特徴というのは、性行為をした後に服用することで、受精卵が子宮内に着床することを防いでくれます。妊娠とは、受精卵が子宮内膜に着床することで成立します。
アフターピルはそれをどのように回避させるのかというと、薬に含まれている成分の作用で子宮内膜を剥がすのです。これによって受精卵の着床を回避できます。成分と言っても女性ホルモンですので、今後の妊娠や生まれてくる赤ちゃんには影響はありません。
そもそも生理とは子宮内膜が剥がれて血液となって外に排出される現象なので、薬の力を借りて子宮内膜を剥がす、生理を起こすというわけです。つまり、堕胎に比べてリスクが少ない避妊方法がアフターピルなのです。
もしも避妊に失敗したらどうしよう…
避妊に失敗する可能性はゼロとは言い切れません。コンドームなどの避妊具を使ったとしても状態によっては避妊が100%成功しないのが現状です。例えばコンドームがしっかり装着していなかったことでずれてしまい、膣内に精子が流れ込んでしまうことが考えられますね。また、女性が基礎体温をつけていて今日は安全日だと思って中に出したら実は勘違いで安全日ではなかったとか、様々な場面が考えられます。
そこで日本でも女性たちが取り入れるようになったのがアフターピルなのです。性行為の後、妊娠した可能性が高いと感じられたときに服用することで妊娠を回避できます。避妊に失敗したからと落ち込むことはありません。
その代わり、普段からアフターピルを準備しておく必要があります。服用するのが性行為の後、長くても72時間以内に服用するように言われているので、やはり事前に手元に準備しておいたほうがよさそうです。
避妊失敗後、いかに早く服用するかが重要です。120時間を超えてしまうと効果がほとんどなくなってしまうので注意しましょう。
また、避妊の問題は女性だけでなく、男性も真剣に考える必要があることを普段から話し合っておきましょう。アフターピルの購入をきっかけに、この機会に二人で体のことを話し合ってみてください。